【文例あり】喪中はがきのマナーと最新事情「いつ？誰に？切手は？」を解決

喪中期間は、年内に「喪中はがき」を出すことは知っていても、出し方や作り方、そもそもどのようなものかをご存知ですか。喪中はがきのマナーと最新事情について、ご紹介します。

知っておきたい喪中はがきの概要

喪中はがきは新年の挨拶を控える旨を知らせる「年賀欠礼状」
喪中はがきの「基本中のきほん」
おめでたい文字や近況報告を避ける「喪中はがき」の作成・準備

喪中はがきは新年の挨拶を控える旨を知らせる「年賀欠礼状」

喪中はがきは正式には「年賀欠礼状」と呼ばれます。現在喪中のため、新年の挨拶ができないことを伝えるものです。亡くなった人の報告ではなく、毎年年賀状をやり取りしていた人に向けて、年賀欠礼の挨拶を行います。

喪中の範囲は一般的に2親等以内と考えられています。
期間は、配偶者と両親、義両親（1親等）は1年前後、子供（1親等）は3ヶ月から1年、祖父母と同居の兄弟姉妹（2親等）は3ヶ月から半年程度。この期間内は故人を偲び、喪に服しているため、だいたい喪中の1年は年賀状を出さないのが慣習になっています。

なお、仕事関係や喪中を知らせる必要のない友達（故人と面識のない人）には、年賀状を出す方も多いようです。

喪中はがきの「基本中のきほん」

■喪中はがきのマナー

基本的に喪中は、おめでたいこと、お祝いごとを控える期間です。一方で、喪中の間に必ずしなければならない決まりごとはありません。

郵便局では、弔事に使える胡蝶蘭をデザインした郵便（官製）はがきと、私製はがきに貼る「弔事用63円普通切手花文様」を用意しています。

以前は私製はがきに弔事用の切手を貼るのが一般的でした。しかし、弔事に使える郵便はがきの登場で、最近はどちらでも構わないとされています。古くからのマナーを気にする方は、私製はがきを使用したほうがよさそうです。

■喪中はがき用のデザイン

最近は、従来の色味を抑えた喪中はがきの概念とは異なるモダンなデザインも多く使われています。喪中はがき自体、大正から昭和にかけて浸透してきた比較的新しい風習です。必ずしも縦書きである必要はなく、横書きも増えています。

■投函時期と寒中見舞い

年賀欠礼の挨拶のため、相手が年賀状を作る前、投函する前に届ける必要があります。遅くとも12月上旬までには相手に届くように出しましょう。

喪中はがきはあくまで、年始の挨拶を遠慮する主旨ですから、喪中はがきを出した相手から年賀状が送られてきても問題はありません。

もし、喪中はがきを出していない人から年賀状が届いたときは、松が明ける1月8日から2月3日までに寒中見舞いとして出すといいでしょう。返信を出さないのは失礼にあたります。

おめでたい文字や近況報告を避ける「喪中はがき」の作成・準備

■喪中はがきの印刷と料金体系

前出したように喪中はがきには、次の2通りがあります。

弔事に使える胡蝶蘭をデザインした郵便はがきを使う

「弔事用63円普通切手花文様」を私製はがきに貼る

郵便はがきは無地のため、自分で印刷する必要があります。喪中はがき用のテンプレートを無料公開しているサイトもありますが、インク代や手間を考えると、印刷サービスを使用するのが手軽です。最近では、喪中はがきをネットで作成・注文し、自宅までお届けするサービスが急増中！お店に行かなくても、家庭でじっくり検討して、作成・注文・購入ができます。

印刷サービスの料金体系はさまざま。年賀状とは若干異なり、基本料が無い代わりに、5枚や10枚単位で印刷料金を設定しているケースが多いようです。これに加えて、郵便はがきか私製はがきかの選択で、料金が変わります。私製はがきを使用する場合は、必要な枚数分の弔事用切手を郵便局で別途購入して貼付する必要があります。

◎年賀状
基本料＋はがきの印刷料金×枚数＋郵便はがき代または切手代×枚数

◎喪中はがき
喪中はがき印刷料金（5枚単位、10枚単位）＋郵便はがき代または切手代×枚数