カスタマイズ「防災手帳」は「もしも」のお守り!子供に持たせたい1冊の作り方


毎年8月30日から9月5日まで防災週間です。
この時期、防災グッズはもちろん、家族それぞれの避難場所、緊急連絡先などの再点検をしておきたいですね。子を持つ親としては、家族が離れて活動している日中の、わが子の安全の確保が気になります。

そこでわが家では、子供が困ったときに見る「もしものときの本」を作って持たせています。その内容と、防災手帳の作り方を具体的に解説します。

必要な情報と写真を1冊に!家族の「防災手帳」を作る

娘の通う小学校では携帯電話の持ち込みを禁止しています。親から子供へ直接連絡を取れないため、「もしも」のときは子供自身、自分の身は自分で守る必要が出てくるかもしれません。

防災手帳「もしものときの本」は、家族構成や持たせる子供たちの年齢によって異なります。どんな写真を入れるか、必要な情報は何なのか。実際に使うシチュエーションを想像しながら構成してください。

【作成・使い方のポイントその1】必要最低限のことだけをまとめる


小学生の娘には、あまりたくさんの情報を載せても把握できなくなるので、最低限必要なことだけに絞ってまとめました。

1)緊急連絡先

「もしも」のとき、親として最も不安なのは、子供と連絡がつかなくなること。家族や親戚、親しいご近所さんの連絡先をまとめて、携帯電話を持っている大人に見せられるようにしています。
自宅や親の携帯電話番号は、たとえ覚えていたとしても、状況によってすぐに出て来ないこともありえます
娘本人と両親のほか、兄弟や祖父母に関してはやや詳しい情報を書き込みました

2)避難経路

避難経路は地図だけでなく、必ず辿り着くための工夫として、ポイントごとの写真にメモを入れたページを作りました。
写真を撮りに行くついでに、子供と一緒に避難経路の確認もできました

3)知らせておきたいこと

避難時に注意してほしいこと、自宅の非常持ち出し袋や防災リュックの場所などについて、簡潔にまとめました。

【作成・使い方のポイントその2】持たせて安心のお守りになる

両親が迎えに来るのを待つ間、子供は1人で不安な時間を過ごさなくてはなりません。

少しでも寂しい気持ちを軽くしてくれる「お守り」になるよう、簡単なメッセージとともに、飼っているペットや家族の笑顔の写真を入れました。

表紙も娘の好きそうなデザインを選び、持っていて嬉しいものにしました

【作成・使い方のポイントその3】子供に本の扱い方をしっかりと伝えておく

個人情報も書き込んであるため、うっかり紛失しては困ります。
わが家では
  • 学校では、まず先生の指示に従うこと
  • 本当に困ったとき以外は、絶対に袋から出さないこと
  • お友達に見せびらかさないこと
  • 半年ごとに自宅へ持ち帰り、一緒に中身を点検すること
を伝えました。
その上で、ジッパーの付いた袋に入れて紐を付け、学校で使用している「防災頭巾」のバッグの中へ忍ばせています。

※学校へ持ち込む際は念のため、担任の先生に確認をお取りください。

アプリで防災手帳を作る

アプリでフォトブックが作れる「TOLOT」(トロット)は、デザインテンプレートに「防災手帳キット」を用意しています。

写真と一緒に、緊急連絡先や家族の情報の記入欄、非常時の持ち出し品リストなどを書き込めるページ(アイテム)をあらかじめセットしていて、各アイテムはアプリ内で自由に入れ替えられます。

文庫本と同じA6サイズだから携行性もバッチリ。普段から持参したり、家の防災リュックに忍ばせたりと、準備しておきたいですね。

【手順その1】防災手帳キットの中身を確認する

自動で配置される情報記入用のアイテムは以下の通りです。

■防災手帳キットの構成

1~2ページ 写真
3ページ わたし・家族の情報 詳細
4~6ページ わたし・家族の情報 簡略
7ページ 災害用伝言ダイヤル171
8ページ 緊急連絡先リスト
9ページ 避難場所へのルート
10ページ 貴重品番号リスト
11ページ チェックリスト 非常持出品
12ページ チェックリスト 貴重品・防災品
13ページ チェックリスト 衛生・救急用品
14ページ チェックリスト 新生児・乳幼児用
15ページ チェックリスト 女性用・妊婦用
16ページ チェックリスト 要介護者用
17ページ チェックリスト ペット用
18ページ チェックリスト フリー
19~22ページ メモ帳(ドット)
(※24ページのフォトブックはここまで)
23~62ページ 写真

■ブックタイプと写真枚数

フォトブックのブックタイプによって、写真の入る枚数が変わります。写真が多数入るタイプなら、子供が見て気が紛れる写真をなんでも入れてあげてもよさそうです。メインには家族の写真をたくさん入れて、子供が心細い「もしも」のときのお守りになってくれますように。

写真の代わりに連絡先や情報の記入欄を追加することもできます。

【防災手帳キットの写真枚数】
  • A6サイズ・64ページ:42枚
  • B6サイズ・24ページ:2枚
  • B6サイズ・64ページ:42枚

【手順その2】スマホで簡単!時短で作る

TOLOTのスマホアプリで防災手帳を作ってみましょう。
  1. TOLOTアプリを開いて、メニューから「フォトブック」を選択
  2. 本棚の「新規作成」を押し、作成方法一覧から「テンプレートから選ぶ」をタップ
  3. 「防災手帳」を選び、「作る」ボタンをタップ

【手順その3】家族構成や使い勝手を考慮してカスタマイズする

防災手帳キットで自動的にページが構成されたら、家族構成や必要な情報の有無を判断しながら、自由にカスタマイズしてください。

キットの構成要素のアイテムは、単体でも追加できます。

■不要なページの削除

我が家は夫婦と子供のみなので「16ページ:チェックリスト 要介護者用」を削除します。
  1. 編集画面で16ページ目をタップ
  2. 出てきた画面で「ロック解除」をタップ
  3. ロックを解除したら、再度編集画面で16ページ目をタップ
  4. 出てきた画面で「削除」をタップ

■アイテムの追加

家からの避難場所に加え、会社からの避難場所も書いておきたいので、「9ページ:避難場所へのルート」を10ページ目にも追加します。

  1. 追加したい場所のロックを解除
    1-1.10ページ目をタップ
    1-2.出てきた画面で「ロック解除」をタップ
  2. 追加したい場所に空白ページを挿入
    2-1.10ページ目をタップ
    2-2.出てきた画面で「空白挿入」をタップ
  3. アイテムを選択
    3-1.編集画面下部の「選んだアイテム」をタップ
    3-2.「+」マークをタップ
    3-3.アイテム選択画面で「避難場所へのルート」を選択して「決定」をタップ
  4. 配置
    4-1.選んだアイテムエリアにある「避難場所へのルート」を10ページ目の空白ページにドラッグ&ドロップ

■表紙の変更

200種類以上の表紙から好きなデザインを選べます。
  1. 編集画面で「表紙・裏表紙」をタップ
  2. 出てきた画面で「表紙選択」をタップ
  3. 表紙選択画面で好きな表紙を選択し、右上の「決定」をタップ

イザというときに役立つ「防災手帳」。作る過程は家族で防災について話し合うきっかけにもなります。
防災の日が近づくこの機会に、子供だけではなく家族で1人1冊「防災手帳」を用意して、もしもの事態に備えておきませんか。

最終更新日:
公開日: 2018/06/25