TOLOTを支える技術を支える技術
こんにちはtokushimaです。今回はPHP開発における皆に優しい開発環境を紹介します。
黒い画面やコンパイラを極力排して、ゴリゴリのエンジニア以外にも優しく環境構築ができます。
PDT
PDT(PHP Development Tool) は PHP5.4 にも対応している PHP エンジニア向け総合開発環境です。Eclipse という統合開発環境上で動作するプラグインとして作られています。
> http://www.eclipse.org/pdt/downloads/
PHP の開発を目的としているので、素直に All In Ones を利用します。
運が良ければ TOLOT の印刷機 Indigo と同じ名前の Eclipse かもしれません。
インストール
All In Onesの場合はダウンロードしたファイルを展開するだけです。(展開したフォルダ/eclipse-php が実行ファイルとなります)
ここでひとつ注意したいのがファイルのエンコーディング設定です。
SJIS になっている場合があるので、特に理由がない限り UTF-8 に変更します。
ファイルのエンコーディングの確認・変更は、PDTのメニューから 「環境設定」 → 「General」 → 「Workspace: Text file encoding」 を辿ります。
Subclipse
Subclipse は Eclipse(PDT) からバージョン管理システム Subversion を利用するためのプラグインです。インストール
Eclipse(PDT) はプラグインを Eclipse のメニューからの操作でインストールできる機構を持っています。- PDTのメニューから 「Help」 → 「Install New Software」 を選択します
- 表示されたダイアログの 「Add」 ボタンをクリックします
- Nameには任意の文字列(Subclipseとすると良いでしょう)を、 Location には以下のURLを入力して「OK」をクリックします
> http://subclipse.tigris.org/update_1.8.x - しばらくするとSubclipse と SVNKit という項目が表示されます
- 「Select All」した後、「Subversion JavaHL Native Library Adapter」だけは選択を外して「Next」をクリックします
- インストールされるものの確認画面が出ますので、「Subversion JavaHL Native Library Adapter」が含まれていないことを確認して「Next」をクリックします
- 各利用規約を確認し、問題が無ければ同意(I accept…)を選択し「Finish」をクリックします。
Egit
Egit は Eclipse(PDT) から分散バージョン管理システム git を利用するためのプラグインです。インストール
PDTへのインストールは、 Subclipse と同様にプラグインのインストールで行います。プラグインの Location は以下のURLを使います。
> http://download.eclipse.org/egit/updates
そして、一覧から Eclipse Git Team Provider/Eclipse EGit `のみ`をインストールします。
※ プラグインの Location 追加時に Duplicate Location というバッテンマークが表示された場合には、「Available Software Sites」というリンクをクリックし、同じURLが登録されてないかを確認します。
同じURLが登録済で Enabled が Disabled になっている場合には左はじのチェックボックスにチェックを入れて Enabled にし「OK」をクリックします。
すると、「Add」ボタンの横の「Work with:」セレクトボックスに一覧されるようになりますので、対象を選択します。続きは、「Add」で「Location」を追加した時と同じです。
MAMP
MAMPはMac OSXでApache、MySQL、PHPを簡単に利用できる統合環境です。> http://www.mamp.info
インストール
上記サイトからMAMP(灰色のマンモス)を選択しダウンロード、インストールします。アプリケーションフォルダにMAMPフォルダができ、その中のMAMP.appを起動するとMAMPをコントロールするウィンドウが表示されます。
※もし、もし、Windowsを使っている場合にはXAMPPってのがあります…
rhaco3
rhaco3とはPHP5.3以上で利用できるライブラリおよびフレームワークです。開発速度が3倍速くなるようです。> http://rhaco.org
rhaco3のインストール
上記サイトからrhaco3.phpをダウンロードしてPHPアプリケーションのフォルダへ配置します。rhaco3は小さなコア(rhaco3.php or rhaco3_min.php)とライブラリでできており、必要なライブラリは個別にインストールができます。
この時、依存関係は自動的に解決されます。
例えば、 org.rhaco.Dt というクラスを利用したい場合には、次のようにしてインストールします。
> php rhaco3.php -import org.rhaco.Dt
(http://rhaco.org/rhaco3/document/libs/org.rhaco.Dt.html)
このような構成を取っておけば、クライアント開発スタッフのローカル環境に実行環境を構築するのも簡単です。
commonファイル(設定ファイル)を最低限用意しておけば、 __settings__.php に利用したい環境を実行モードとして指定するだけですぐに利用できます。